(記者)
私もコロナ関連で2、3質問をさせていただきます。まん延防止が適用されて2週間以上が経っています。先週からは緊急事態宣言となってますけど。まだ感染拡大が収まっているとは言えないと思うんですが、知事はこの現状、まん延防止措置や宣言の効果について、どのように捉えてらっしゃいますか。
(知事)
これは相手がですね、いわゆるデルタ株といわれるインド発祥の新しい突然変異株なわけですね。これが静岡に入りまして、それの拡大が始まったかなと思ったのは7月の初旬でした。そのときはまだ1桁台のパーセンテージだったわけですけれども、下旬になると60%と現在は9割ということでですね。このデルタ株の感染力というのは、従来のアルファ株とかベータ株とかですね、それとは違うというのはもう明確です。しかも当時、現在我々はファイザーのワクチンとそれからモデルナでやっておりますけれども、ファイザーのワクチンを、モデルナかもしれませんけど、あのイスラエルは全部うちましたね。ところがですね、この5月からは、この3回目のワクチン接種をやってるわけです。ですからこの2回やっても効かない場合があるということがこのデルタ株の怖さだということです。デルタ株はこれデルタ株で終わるっていうのではなくて、これはもともとあったウィルスが突然変異で変異するということで、進化してですね、出てきたものでありますから、これがイプシロンになったり、最終的にオメガになったりですね。どんどんどんどんと違うものに突然変異をしていくということですね。で、その変異のスピードは人間の進化の10万倍の速さだというふうに言われてるわけです。ですから、そうしたものに我々は直面しているんだという認識を持っておりまして。ですから、さしあたって我々ができることは、ここで申し上げました、緊急事態宣言に対応した感染対策であると同時にですね、今あるワクチンをともかく、これまで6月ないし7月に立てた計画があるわけですけれども、それを前倒しをして、先ほどご質問がありましたような、妊婦の方とかですね、比較的若い方ですね。こうしたところに接種をしていくという以外、出口はないわけですね。ですから、今ともかくワクチンを打ってない方はですね、特にこの表を見ていただくくと分かるように、65歳以上の方々の感染は極めて低いと、どうしてか、打ってるからなんですね、明快です。打ってないあの若い青年の方たちはですね、自らが感染源になるし、逆にうつされる可能性が非常に高いということを、よくよく認識していただくという、そういう意味でですね。従来の6月以前とは全く違うフェーズに我々はいるといういう認識を持っております。
(記者)
病床関連で2点質問させてください。先週の会見でこのまま感染拡大が続くと、9月の上旬にも満床になってしまう恐れがあるという話ありました。その見通し、現時点ではさらに悪化しているとか、そのあたりはありますでしょうか。
(知事)
病床数が今634(正しくは、8月23日時点で「575」床)でしたかね、確保しておりますけれども、それでは足りないということで、いわゆる療養できるホテルですね。そういうところを特にこの療養場所のないところ、例えば賀茂とか、熱海伊東それから志太榛原ですね、志太榛原が特に感染者が多いので、そういうところで確保する方向でですね、今、名前出しませんけれども、調整に入って病床を確保すると、病床といいますか、療養される場所を確保するというふうにしているところであります。
(記者)
すいません。もう1点だけ、妊婦のお話もありましたけれども、自宅療養で入院できずに亡くなってしまうというケースも県外で起きています。このまま病床が逼迫してしまうと県外にもそのように入院できずに亡くなってしまうケースが起こりうるのか、そのあたりどうでしょうか。
(知事)
これはもう避けねばならないということですね。ですから、パルスオキシメーターですね、血中の酸素濃度を測る、これを持つ必要がありますし、95以下になると危ないということですが。ただですね、このデルタ株というのは必ずしも酸素だけじゃなくて、下痢を起こしたり、いろんな症状が出るようでございます。ですから、体に急変が起こっていると。特に酸素は、酸素濃度が落ちると息ができなくなって、あっという間にウイルスが肺に広がりますから、これを持っていただいて、そして先ほど申しました酸素ステーションですね。後藤参事の方からご説明申し上げましたような形で、少なくともすぐに酸素吸入ができるような、そういう体制をですね。全力で整えつつあるということでございます。
(記者)
SBSです。よろしくお願いします。
えっと、まず、入院待機ステーションの件で1つお伺いしたいのですが、先ほど知事がこの会見が終わった後にでも、あの医師会などと相談して、医師や看護師の方をいわゆるあの出していただきたいというお願いをするという話がございました。その一方で、確かにコロナを診ていない病院というのは、数多くあるのも事実なんですけれども、病院は、その病院ごと自体に必要な看護師や医師の数が決まっていて、なかなか捻出するっていうのは、そうそう簡単にできるものではないような気がしています。実際に、今、県の見込みとしては、これをお願いすることによって、最大どれくらいのいわゆる医師や看護師の方が捻出できるというふうにお考えでしょうか?
(知事)
今、平時じゃないわけですね。文字通り、危機の真っ只中にあってですね。最後の頼りは、お医者様と看護師しかいないと。ですから、それを統括されている病院協会だとか、医師会だとか、看護協会だとか、もちろんあの浜松医大とかですね。そこには、まずは、お願いをして、そして、結局、医療界全体にこのお願いをするということを通して、お医者様と看護師を確保して、患者さんの急変に備えられるようにするという以外に方法はないのでですね。母数はもちろんあるわけですけども、できる限りのお医者様を、これは獣医師さんとか、或いは歯医者さんとかですね、その他の、技術を持ってる方たちですね、こういう方たちにお願いをするという事をする以外に我々には方法がないということで、まずは、この4団体に、終わってからすぐに電話し、また文書でもですね、要請をしたいと考えているわけです。
(記者)
例えば、先ほど私が申し上げました、人数は。
知事:
それはね、こちらで決めても。あ、人数については、あの、じゃあ後藤さんの方から。
(後藤参事)
健康福祉部の後藤でございます。各病棟には入院患者数に応じてですね、看護師の配置が決まっていますが、このコロナ禍におきましては、特例としてですね、1割、看護師さんの数を減らしても、それが1ヶ月の一時的であれば大丈夫というような特例もございますので、そこをご活用していただければ、ある程度、看護師さんは派遣ができると考えておりますし、また、時間外勤務になるんだと思いますけども、休日の日に、入院待機ステーションや、ホテル、宿泊療養ホテルの方に来ていただいて、休日に勤務していただくといったことも前からお願いしているところでございますので。総力戦でございますので、感染災害の総力戦におきましては、多少時間外勤務が増えるかもしれませんけれども、ぜひとも、医療者の方におきましては、各々の持ち場の勤務の空き時間にですね、ぜひご参加いただきたいと考えています。以上です。
(知事)
関係の質問ありますか。
(記者)
あ、えーと、ごめんなさい。この件に関して、ごめんなさい、知事に、もう1つ質問がございまして、今の後藤参事の方からいわゆる特例が認められているという話がありました。いわゆるバックアップをするためには、国に働きかけをして、法律の改正とか特例の措置とかっていうのをしてもらわなきゃいけないかと思うんですけれども、そのあたりの働きかけはいかがお考えでしょうか。
(知事)
やってるんでしょうか。
(後藤参事)
はい。えっと。まあ、実際、その特例はございます。さらなる特例ということでございましょうか。
(記者)
あ、はい、そういうことです。さらに、今の状況じゃ、たぶん足りないと思うので、さらに医療従事者の方々をバックアップするための特例を国にお願いしたりとかっていう考えは知事にございますか、という質問です。
(知事)
今、後藤参事が、申し上げた通りなわけですね。まあ、1割減でも何とか、このほかの患者さんもいらっしゃるわけですからね。その患者さんたちを放っておくわけにもいかないと。したがって、とりあえず1割減というところで、今、それに応じた形でのお医者様と看護師さんを出してくださいということでですね。とりあえず、それでやってみるということであります。
(記者)
わかりました。待機ステーションのことは以上です。
もう1つすみません。学校のことについてお伺いしたいのですが、知事、前回の緊急会見の時にも学びの場だけは守りたいということで、一斉休校ということに関しては否定的な考えを示されていましたが、ここに来てもですね、いろんな自治体で休校措置というのが出てきていて、未だに、いわゆる夏休みの延長が無い自治体では、保護者からですね、不安の声などが上がっていますが、改めてお伺いしますけれども、知事としては、いわゆる県内一斉休校というお考えはないということでよろしいですか。
(知事)
一斉休校という考えはありません。ただ、夏休みは、いつ終わるかということで、学校によって違いますね。8月26日前後からのところと9月1日ってのがあります。そして、9月12日までが緊急事態宣言の適用期間です。12日は日曜日ですね。で、そして11日は土曜日と。で、それの1週間前、3日4日は土曜日、日曜日になります。仮に9月1日にこの始業式をするとですね、12日間ではなくて、いわゆるウィークデーだけになりますので、何日ぐらいになりますかね。まあ、ですから1桁になるわけですね。この1桁をですね、どのようにするかということで、中にはもうほとんど休校に近いことをせざるを得ない所もあるでしょうし、オンラインとか、あるいは、時間差で通学してもらうとかですね。それぞれの学校が工夫されるのが良いということで、その先生方がいちばん、自分達が子供たちのためにできる最大限のことは何かってことをお考えであります。差し当たっては9月実質10日までですね、11日12日は休みですから。土日ですから。そこまで、どのようにですね、少年少女が密にならないようにするかと。学校でクラスターが起こりうると。先程のあの表が示している通りであります。ですから、そこでどうするかというのはですね、こちらがいうというよりも、基本的に実践に任せてる。なぜかというと、先生方が生徒のことを一番心配してるからです。ですから、どうするかについてはですね、高校につきましては、これから具体的な話を教育委員会の方から差し上げますので、そのときに具体的な内容についてですね、もし、さらに突っ込みたければ、お聞きください。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。 |